先輩の声
学ぶ先輩の声
山形で学ぶ先輩留学生にインタビュー!
山形を留学先に選んだ理由、大学やアルバイトなどの日々の生活について、先輩留学生へ聞いてみました。
項目 | 金額 |
アルバイト収入 | 10,000円 |
奨学金 | 100,000円 |
収入合計 | 110,000円 |
家賃 | 50,000円 |
電気・ガス・水道 | 10,000円 |
通信費 | 7,000円 |
食費 | 20,000円 |
支出合計 | 87,000円 |
東北芸術工科大学 イ ソヨン さん
留学のきっかけ
高校生の時、歴史に興味があった私に当時の担任の先生が教えてくれたのが「文化財保存」という分野でした。文化財保存には「昔からあるものを未来に伝える」という役割があり、「自分がそれらを守った」という感動がイメージでき、大学で学んでみたいと思いました。日本で文化財保存を学べる大学はいくつかあったのですが、東北芸術工科大学には「文化財保存研究センター」という全国初の大学附属文化財保存修復研究機関があり、そこに実際に寄せられる修復の依頼に演習を通して携われるという点が決め手になりました。
留学前に日本語の勉強はどのように進めていたのでしょうか?
日本語に初めて触れたのは中学で、授業の第二外国語として習いました。日本への進学を決めた高校卒業後から1年間日本語を勉強し、日本語能力試験のN2取得と日本留学試験(EJU)を受け結果を得てから芸工大を受験しました。
大学ではどんな勉強・研究をしていますか?
1年生では、留学生必須の日本語クラスでレポートの書き方などを、学科では文化財保存の基礎知識や考え方、簡単な修理技術など、その他に教養科目として美術史やデザインなどの基礎を学びました。2年生では4つのゼミを経験し、3年生でその中から好きなゼミを選択します。私は和紙など紙をベースにしたものに興味があったので東洋絵画修復のゼミに入りました。4年では卒論の個人研究が始まり、私の場合は文化財保存センターで先生と一緒に修復作業に参加させていただいています。
将来はどんな夢がありますか?
卒業後は大学院に進み、現在進めている東洋絵画修復の材料である「糊」の研究をさらに深める予定です。大学院卒業後は、英語習得のためにアメリカかイギリスに行きたいと考えています。その後は日本に戻り、修復家として就職することが夢です。
山形に来て良かったこと、大変だったことを教えてください。
2つあり、まずは視野が広がったこと、そして自分でできることが増えたことです。留学前は生活のあらゆることを親が担ってくれていましたが、1人暮らしを始めてからは、掃除・自炊などの家事や、家探し・税金など暮らしに関わるあらゆることを自分でやるようになりました。私は人見知りで人と話すことが苦手でしたが、それらの経験を通じて今では初対面の人とも気兼ねなく話せるようになりました。
来日時の不安はどのように解決しましたか?
留学前に日本語を勉強した時間が短かかったので、入学当時は日本語がほぼできませんでした。だから、こんな状態で友達ができるかな?と心配でした。でも、入学前オリエンテーションで同級生たちが優しく声をかけてくれて。優しくて良い友だちに巡り会えたからこそ、楽しい学校生活を過ごすことができました。皆いつも優しくて支えてくれ、心から感謝しています。
山形での生活はいかがですか?
日本では東京や大阪にも訪れたことがありましたが、山形で自然や人の優しさに触れたときに「これが私がイメージしていた日本だ!」と感じました。山形に来た当初はまず空気の綺麗さに驚きましたね。それから、美味しい果物がたくさんあります。さくらんぼやりんごをよく友人にもらって食べますが、そんな「おすそわけ文化」も好きです。
これから東北芸術工科大学に留学を目指す後輩たちへ、メッセージをお願いします。
東北芸術工科大学は、他の美術大学よりも幅広い施設を持っています。優秀な学生と、しっかり指導してくれる先生たちが多いです。私も最初は不安でしたが、皆優しく、本当にいろんなことを学べ、ここにきて良かったなと思っています。ぜひ東北芸術工科大学に来てください。