先輩の声

働く先輩の声

山形で働く先輩にインタビュー!

山形を就職先に選んだ理由、日々の生活について、先輩へ聞いてみました。

プロフィール写真
インドネシア

ペトルス ヤサヤ サモリ さん

インドネシア・パプア州出身/ 32歳/ スズキハイテック株式会社・事業開発部事業開発課所属(2018年4月入社)/ 語学学校修了/ 山形大学工学部物質化学工学科修了/ 山形大学大学院理工学研究科バイオ工学専攻修了
日本に留学した経緯を教えてください。

小さい頃よく観ていたアニメ『仮面ライダー』が好きで、いつか日本に行ってみたいと思っていました。山形県とパプア州は1995年から姉妹県州盟約関係にあり、当時から1年に1度、山形県の方がパプア州に来て技術研修などを行っていたんです。そこで高校の頃に山形県の方との出会いがあり、山形という場所が気になっていました。高校卒業後、インドネシアのパプア州政府の奨学生として10年前に来日しました。東京で1年半日本語学校に通い、その後、山形大学の工学部に入学しました。

留学先で学んだことを教えてください。

語学や大学で得た化学の知識はもちろんですが、なによりの一番の学びは、世の中のさまざまな背景や異文化に触れることで、自分の視野が広がったことです。私にとっての常識が他人にはそうではなかったり、その逆ということも。その経験を通し、異なる文化からの学びや、相手を尊敬することの大切さを実感しました。

日本で(山形で)働こうと思った理由を教えてください。

故郷と山形県、両国の架け橋として役に立ちたいという思いです。帰国するという選択肢もありましたが、山形でその役目を果たすことに意味があると思いました。山形という土地が自分に合っているということも理由のひとつです。山形の人はとても温かく、自分が外国人であることをたまに忘れてしまうほど。それから山形の食事は美味しいものが多いですよね。私はラーメンが大好きでよく食べ歩きをしています。

就職先ではどんな仕事をしていますか? やりがいはなんですか?

事業開発課のエンジニアとして日々新技術の開発に取り組んでいます。入社して5年目になる現在は、医療分野関連で、特定の病気の子供たちを助けるための製品の開発に取り組んでいます。子供たちの治療のためだと考えるとやる気が湧いてきます。とてもやりがいがある仕事です。

今後の夢・目標を教えてください。

将来は現在の会社で働きながら、パプア州の若者が日本で学べるような交流事業をやってみたいと考えています。そのために、会社で研究をしながら大学の客員教授になることも夢のひとつです。なぜ日本にパプアの若者を呼びたいかというと、パプア州をもっと元気にしたいからで、そのために人材育成が大事。自分自身が外に出て視点が変わったという経験があるので、若者がそのような体験を経て大きく成長できる環境づくりを目指します。そのために現在は、パプアの若者の下宿先となる家の購入準備を進めているところです。

これから留学や日本での就職を目指す後輩にメッセージをお願いします。

「郷に入っては郷に従え(when in Rome do as the Romans do)」。皆さんにはぜひこの考え方を大切にしてほしいと思います。つまり、その場所に行ってその考え方を学び、自分に良いものを取り入れ生活していくということ。いろいろな人間と関係をもって、その時間を大切に過ごして欲しいと思います。

企業紹介

スズキハイテック株式会社
本社所在地:山形県山形市銅町2-2-30
URL:https://www.sht-net.co.jp/

弊社は1914年創業の表面処理メーカーです。市場拡大する電動車向け独自技術による大量生産めっき加工、3Dフォトリソグラフィと精密電鋳による超微細MEMS加工、次世代人工衛星CFRP特殊めっき、バイオミメティクス金型スタンパーなど、ミクロから宇宙まで新しい時代の新しい技術を山形で開発・製造し世界へ発信しています。

採用外国人の紹介

弊社では6か国37名の外国人社員が在籍しており、全員が弊社のこれからを担う新規事業を支える重要な人材となっています。留学生社員と共に仕事をすることで、共に学び共に成長することができたと感じています。弊社は多様な人材の活躍を通して開発主導・開発提案型そして多様性を受容し成長し続ける企業へと転換しました。

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